憧れの王子様との最初で最後のデート

あれは私が高校2年生の頃です。通学で毎朝使うある駅でものすごく輝いて見える人を見つけたのです。茶色がかったサラサラの髪に男性にしては美しい端正な顔。当時でいえばジャニーズの中でも綺麗なタイプ、まさに王子様といった感じの人です。
その人は一緒に通学していた友人の中学校の先輩で高校3年生でした。
私と高校は違いましたが途中までは電車も一緒だったので毎朝見かけては勝手にドキドキしてときめいていました。
中学生の頃も同級生にバレンタインなどでチョコレートをあげた事はありました。しかしここまで真剣にときめいたのはほぼ初めてだったので今思えば
これが私の初恋だったと思います。
それからも毎朝が楽しみな日々を過ごしましたが、半年が過ぎてもう想いを伝えなければ気が済まなくなったのです。
彼が行っている近所の美容院に私も行くようになり、美容師さんに彼の事を聞いたところ、すごくモテるけど彼女はいないとのことでした。
季節はちょうどバレンタインです。友人から名簿を貸してもらい、心臓が飛び出そうなほど緊張しながら電話しました。電話に出た彼にチョコレートを渡したいと伝え、公園で待ち合わせをすることになりました。緊張しながらもやっと憧れの人と直接話せることが本当に嬉しかったです。